痛いニキビとアレルギーの関係

痛いニキビとアレルギーによる赤みは、その見た目からも間違えられることが多い症状と言えます。

「痛い！あれ？こんなところにニキビができてる。」

そう思って皮膚科へ足を運ぶと、「アレルギーだった」なんていう話がよくあるのです。

痛いニキビの原因はいろいろとありますが、一つには「食生活」によるところが大きいと言われています。

近年、食の欧米化や不摂生な生活習慣、ストレスなどが原因でアレルギーを発症する方も急増していますね。

実は、痛いニキビとアレルギーには、密接な関係があると言われています。

ここでは、そんなアレルギーによってできる「痛いニキビ」についてご説明します。

まず、痛いニキビとアレルギーの関係についてご説明しましょう。

一言で「アレルギー」と言っても、その症状はさまざまですよね。

たとえば、花粉症、アレルギー性鼻炎、食べ物や飲み物のアレルギー、紫外線アレルギーなどなど・・・

数え上げればキリがないほど、アレルギーの種類は存在します。

では、一体、どんなアレルギーが「痛いニキビの原因」となるものなのでしょうか？

ニキビの原因となるアレルギーの代表としては、「食物アレルギー」が挙げられます。

食物アレルギーは、特定の食ベ物（飲み物）を摂った際、痒みやじんましん、酷い時には呼吸困難まで引き起こす「即時型食物アレルギー」が一般的です。

ただし、中には摂ってから数日〜数週間後に症状が現れる「遅延型食物アレルギー」という発症パターンもあります。

遅延型食物アレルギーの場合、即時型食物アレルギーと違って「命の危険」にさらされるケースは稀です。

ただし、頭痛や精神疾患、便秘や下痢、ニキビや皮膚炎などを引き起こすと言われているのです。

この「遅延型食物アレルギー」によって痛いニキビができる場合は、スキンケアだけではなかなか改善されません。

もしも、該当すると思われる方は、1度専門の医師に相談し「アレルギー検査」を行ってもらうと良いでしょう。

そのとき、毎日何を食べていたのかを事細かに記載したメモ帳や日記などがあると重宝します。

診断をスムーズに行うためにも、チェックしておくと良いですよ。

アレルギーの中でも、痛いとか痒いとか、ニキビと似た症状を持つものがあります。

そんなアレルギーの中でも一番多いのは「アトピー性皮膚炎」でしょう。

ニキビには、白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビなど様々な種類がありますが、どのニキビも炎症を起こすと痛痒くなります。

しかし、「アトピー性皮膚炎」も同じような症状が現れます。

そのため、その発疹がニキビなのか、アトピー性皮膚炎なのかが、判断できない場合があるのです。

アトピー性皮膚炎の痒（かゆ）みの特徴は、「皮膚発疹の全体」に症状が現れるということです。

また、皮膚が赤みを帯びて、発疹が腫れあがったり、皮膚表面に乾燥が見られます。

アトピー性皮膚炎は、とても痒いため、出血するまで掻きむしってしまう方も多いですよね。

一方、ニキビの場合は、ポッコリ腫れた部分だけに「痛痒さ」が現れます。

主に、顔や背中、首回りにできる「大人ニキビ」が、これに当たります。

アトピー性皮膚炎と痛いニキビの違いは「痒みの範囲」で大体分かりますので、1つの目安として頭に留めて置くと良いでしょう。

アトピー性皮膚炎は、治癒の難しい皮膚疾患です。

症状の改善が見受けられない場合は、キチンと専門医に相談してください。