痛いニキビと粉瘤って何が違うの？原因や治し方

痛いニキビと粉瘤をまちがえてしまうというケースがあります。

「ニキビが痛いなあ、気になるなあ」「なかなか痛いニキビが治らないなあ」

そんな風に、なんとなく痛いニキビを放置している方は多いのではないでしょうか。

その痛いニキビ（と思われるもの）、もしかしたら「粉瘤（ふんりゅう）」という腫瘍の一種かもしれません。

粉瘤は、「粉瘤腫」や「アテローマ」などとも呼ばれる良性の腫瘍のことです。

腫瘍と聞くとドキっとしますね。

粉瘤は、皮膚の内側に「しこり」が出来ることで皮膚の表面が盛り上がり、ニキビのような状態になります。

また、粉瘤は痛いニキビと同様に、炎症を起こすと腫れて赤くなったりして痛いです。

ここでは、痛いニキビと粉瘤の違い、原因や対処法についてご説明します。

痛いニキビだなあと思っていたら粉瘤だったということは珍しい話ではありません。

粉瘤は、男女、年齢、場所を問わずできるのですが、顔に発症した場合はニキビと似ていて間違えやすいです。

しかし、粉瘤は、痛いと思ってもニキビとはその原因も対処方法もまったく違います。

そのため、粉瘤にはニキビケアの薬やスキンケア製品を使ってもまったく効果がないのです。

粉瘤ができる原因というのは、体の内側になにかのきっかけで皮脂や垢がたまってしまい発症します。

粉瘤が痛いニキビよりやっかいなのは、炎症をおこして腫れ上がってしまうとどんどん大きくなってしまうこと、手術が必要なところです。

粉瘤は、放置して悪化すると「腹膜炎」などの病気を発症することもあるので注意が必要です。

ただし、悪化する前にお医者さんに相談すれば治療期間も短くて済みますよ。

では、痛いニキビと粉瘤の違いを見てみましょう。

痛いニキビは、白い芯のあるポツっとした形状の白ニキビが炎症を起こしてできる「赤ニキビ」が多いです。

粉瘤の場合は、皮膚内面に袋状の嚢胞（のうほう）と呼ばれるスペースができ、その中に垢などの老廃物が溜まることで発症する良性の腫瘍のことです。

まれにですが、ニキビ跡や外傷が原因となって粉瘤に発展することもあります。

続いて、粉瘤と痛いニキビの「見分け方」をご説明しましょう。

粉瘤は見た目はニキビに似ていますが「治ったかな？」と思ってもすぐ再発します。

腫れている時には、赤くなっていないことも多く、これはニキビなのかな？と疑問を持つ方も多いです。

そしてその治ったかな？という時に毛穴がくぼんで見えます。

この毛穴のくぼみの皮膚表面には、「開口部」と呼ばれる穴が開いていることがあります。

開口部は老廃物などが詰まっていることが多く、「黒い点」が見えることが多いです。

この黒い点があるかどうかが、痛いニキビなのか粉瘤なのかを見分ける一つのポイントとなります。

また、粉瘤は「皮膚の下のしこり」を発見することから自覚症状に繋がるケースが多いです。

袋状の嚢胞（のうほう）にたまった老廃物が、皮膚表面から「しこり」のように状態になるのです。

この「しこり」は、指でつまめるほどの大きさになることもあります。

何回も同じところに痛いニキビのようなものができて、なおかつ再発ばかりする。

そして、黒い点が出来て、つまめるほど大きくなってくるなれば、粉瘤の可能性が高いです。

粉瘤はセルフケアだけで完治させることができないと言われています。

粉瘤は悪化すると熱を持ち、危険な細菌感染を引き起こしますので、痛いニキビではなく粉瘤かもしれないと感じたらすぐに病院へ行きましょう。