痛い腕ニキビの原因と対策

腕にできるニキビが痛くて悩むケースがあります。

特に、暑い夏は薄着をしたり、露出の高い洋服を着たりしますしね。

痛いニキビが、腕にあせものようにブツブツと現れ、海水浴やプールなどへ行くのを躊躇する女性も多いことでしょう。

いろいろなケアをしているのに治らない腕の痛いニキビは、もしかしたら「マラセチア毛包炎」かもしれません。

腕にブツブツと現れる痛いニキビは、マラセチア菌というカビの1種による「マラセチア毛包炎」の可能性があります。

マラセチア毛包炎とは、アクネ菌によるニキビよりも小さく、あせものような赤いブツブツが皮膚に現れる皮膚疾患の1つです。

非常にニキビに似ているので、素人目には見分けるのがちょっと難しいでしょう。

マラセチア毛包炎の初期段階は、軽い痒（かゆ）みがある程度ですが、悪化すると激しい痒みと痛みが生じます。

主に、腕や肩にできますが、胸や背中などにも現れる厄介な皮膚疾患です。

マラセチア毛包炎の原因は、常在菌であるマラセチア菌が異常増殖を始め、毛穴に炎症が生じることで引き起こされます。

アクネ菌同様、皮脂を糧に繁殖するため非常に厄介なものです。

ただし、市販されているニキビ薬で治療が難しいので、マラセチア毛包炎の疑いがあると思った場合は、速やかに皮膚科を受診しましょう。

そして、処方された「抗真菌薬」を1か月〜2か月間塗り続ける必要があります。

マラセチア毛包炎と、アクネ菌による痛い腕ニキビの違いをご説明しましょう。

マラセチア毛包炎はパッと見ただけでは、一般的なニキビととても似ているため、通常のニキビケアを行ってしまう方も多いかと思います。

マラセチア毛包炎は、以下の3点に注目して見極めるようにしましょう。

1. 普通のニキビよりもブツブツが小さい
2. 1度に出来るブツブツの量が10個〜20個と多い
3. 汗疹（あせも）のように痒みや痛みを伴う

マラセチア毛包炎を防ぐためには、常に腕を清潔に保つ必要があります。

汗をかいたらこまめに拭き取り、下着を取り換えるなどの配慮をしてください。

また、ミネラル類やビタミン類が豊富な野菜中心の食事を摂ることも非常に大切です。